阿弥陀さまが、ほとけさまになられる前のことです。まだ法蔵菩薩という修行者でした。
法蔵菩薩は、世自在王仏というほとけさまに指導を仰ぎ、自分が「ほとけ」になったとき、その国である極楽浄土をどのような国にするか思案に思案をかさねられました。
そして、五劫という長い時間をかけて四十八の誓願をおたてになりました。一劫という時間の長さは、4km四方の岩に四年に一度天女が舞い降りて、羽衣でその大岩をこすり、それを繰り返して、大岩が摩滅してしまうまでの長さだそうです。とんでもなく長い時間ですね。
五劫という果てしなく長い時間をかけて考えに考えぬかれた四十八の誓願に阿弥陀さまの不可思議な智慧が凝縮されています。
そして、その誓いは私たち凡夫のためのものであると言えるのです。
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