真言宗(密教)とは?

真言宗(密教)は、弘法大師 空海が中国(唐)の恵果阿闍梨より

伝法を受け、日本に持ち帰った宗派です。

密教とは、「学問的な知識や常識では窺い知ることのできない深

遠な教え」ということです。

真言宗の所依の経典は「大日経」と「金剛頂経」で、とくに「大日経」

が中心になります。

真理を仏教語で「法」といいます。したがって真理の人格化され

たものを「法身」と称します。

私たちは、たしかに凡夫です。しかし、この凡夫の肉身(色身)に

も目に見えないが、法身の大日如来さまがぴったりとすきまな

く、密接して下さるのです。密教とは大日如来がこのように、ぴっ

たりと、くっついて下さる密接な教えで、これを真言宗で説く「三

密」の一つの「身密」といいます。空海はこの事実を「加持」と教

えます。大日如来の仏力が私たちにはたらきかけるのを加とい

い、私たちが如来からの作用を受けとめて保つのを持と名づけ

ます。この法身と色身、仏と凡夫との同行二人や、仏凡同居の

身密が、またこの世の実相(真実の姿)なのです。

大日如来は、私たちの肉体と身密であるだけでなく「声」ともまた

密接です。この声は人間の声に限らず、鳥のさえずりも、谷川の

せせらぎも如来の声です。これを三密の第二の「口密」といいま

す。それも大日如来からの加持です。

空海を開祖とする真言宗の「真言」は、真実語をいいます。

三密の第三が「意密」で、意はこころです。外からは見えない私

たちのこころにも、大日如来がぴったりと密接してご加護下さる

のです。私たちは自分の身と口と意に、大日如来のご加護を信

じ、その加護の力を受けとめて、定められたように身と口と意の

行を積むのを「三密加持」といいます。

大日如来から私たちの身・口・意への加護を「三密」といいます。

そして、私たちがめいめいの身・口・意の行為を正しく修める行

いが互いに感応して、この身そのままに仏となることを「加持即

身成仏」といいます。

以上が、真言宗のおおまかな教義の概要です。

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