軸箱から掛物を取り出し巻緒を解き、畳の上で一文字のところまで広げ、巻緒を目立たないように左側に寄せ、風帯の癖を直します。
右手に矢筈を持って掛緒に掛け、左手で袱紗を添えて表具の中央を支えて立ち上がり、床の釘に掛緒を掛けます。
矢筈を右側に立てかけ、次に両手で軸先を握って静かに下ろします。巻癖がついてしまった時は、軽くひと巻き程度逆巻にして直します。
掛け終わったら少し離れた場所から、表具の高さ、左右のバランスなど点検します。
釘が高すぎる場合は自在で補ってください。
床によくおさまったら風鎮を掛けます。
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